KDDIとシステム開発のアイ・ビー(東京)は、世界で初めて携帯電話で操縦する二足歩行型ロボットを2月上旬にインターネットを通じて発売する。携帯電波を使って操縦すると、ラジコン操縦より動きのパターンが増やせるほか、ロボットで撮影した映像を携帯に取り込むなどの双方向通信も可能となる。娯楽用のほか、カメラを組み込めば家庭の防犯用などにも応用できると見込んでいる。
ロボットはアルミ素材の組み立てキットの形で売り、利用者に作ってもらう。市販価格はロボット本体が20万円弱の予定で、操縦に利用するauの携帯端末「W21T」(東芝製)が現在2万円強。完成すると高さ約29センチ、重さ約950グラム。
ロボットに短距離の無線通信「ブルートゥース」を搭載し、「W21T」に専用ソフトをダウンロードすると操縦機の役割を果たす。ほぼ10メートル以内なら、携帯キーを押せば歩行やジャンプ、逆立ちや手・腰を振ることなどが指示できる。カメラをつければロボットから携帯に写真を送れるほか、車輪をつけてより速い動きをさせることもできる。
KDDIは成熟しつつある携帯電話市場で新たな需要を掘り起こすため、ロボットによる新しいサービスの開発に取り組んでいるという。
http://www.asahi.com/special/robot/TKY200501040303.html