10年前の暑い夏の日、オヤジさんの大ファンだった僕と友人一同は、真剣に恥ずかしがるオヤジさんに無理をいって店の前に引っ張り出して、一緒に記念撮影してもらいました。
あんなに恥ずかしがっていたのに写真の中のオヤジさんは最高にかわいい笑顔で写ってくれました。
時は流れておととい、僕は結婚式のプロフィールビデオでその写真を使いました。
そして昨日、僕はオヤジさんが恋しくなり、妻を連れてハングリってきました。
「きの子」、「辛いよ」、変わらぬ店内の光景。
味もオヤジさんの動きも10年前と全く変わっていませんでした。
パンパン、パンパン・・・。
あの夏の日の開店前、店をのぞくとオヤジさんは真剣な眼差しで、上半身裸になって大汗をかきながら一生懸命キャベツの千切りを準備してたっけ。
あの暑い夏を思い出してなぜか涙が出そうになりました。
パンパン、パンパン・・・。
パンパン、パンパン・・・。
2010-11-09 23:07